毎年レジュメを提出している同時代音楽会の1月のお題、「2016年のベスト10」用に作った資料をブログ用に音源と共に紹介します。(*あくまで2016年中に自分の出会った音楽から選んだ主観のベスト10です。)ちなみに今年は順位はつけず、ランダムに10作品紹介します。
Groove it / iri(HIP HOP,R&B)
現役女子大生SWのデビューアルバム。抜群のセンスでカッコいいです。SuchimosやKOHHなどそうですけど最近はテン年代の
良質な若手の登場で日本の音楽のレベルがまた一段階上がった気がしています。懐かしくも新しい雰囲気のトラックにHIPHOP
でもR&Bでもない不思議な歌唱、ジョニミッチェルのような雰囲気をも併せ持つ作品。
全曲一切の捨て曲がないです。特に好きなのはM-3の「半疑じゃない」かな。
https://itun.es/jp/Tfwgfb
Haydn: String Quartets #61-63 / Alban Berg Quartet(クラシック)
世界最高峰カルテットによるハイドン作品。完璧な演奏はずっとつまらないと思っていたのですが、アルバン・ベルク弦楽
四重奏団に出会いその概念が覆されました。世界最高峰のアンサンブルが創り出す66分に及ぶ音の小宇宙。
ちなみにこれは余談ですがクラシックのプロのオーボエ奏者である我が妹がお正月から放送している山崎パンのCMの音楽を担当しています。TVで流れたら注目してあげてください笑
Verismo / アンナ・ネトレプコ, サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 & アントニオ・パッパーノ(オペラ)
これもよく聴きました。YOUTUBEで見てから強烈な魅力でドハマリしたロシアのソプラノ歌手の最新作。
若いときの歌唱もめちゃくちゃいいのですが、この最新作のやや重みもあり貫禄ある歌唱も素晴らしかったです。
SORROW - A Reimagining of Gorecki's 3rd Symphony /
Colin Stetson, Megan Stetson & The Sorrow Ensemble(オペラ,アヴァンギャルド,ノイズ)
インパクトというか、記憶に残るといった意味では1位の作品。上のアンナ・ネトレポコとはある種対照的で、圧倒的な音世界と演奏で間違いなく宇宙へと連れていかれます。
Too Many Voices / Andy Stott(POST INDUSTRIAL,DUB TECHNO)
大好きなアーティストの新譜。めちゃくちゃ良かったし彼にとっても過去最高作なのは間違いないと思います。
全編に渡るダーティで濃厚なロマンティシズムの嵐にクラクラする。ジャケットも秀逸。
Is the Is Are / DIIV(オルタナティブ)
待ちに待った大好きなバンドのセカンド。これも最高でした。爽やかな疾走感が気持ちよくて夏にめちゃくちゃ聴きました。
何よりメンバーのルックスがカッコいいから大好き。
Leeloo and Alexandra / jan and naomi(FOLK)
GREAT3の若手ベーシストJanのセカンドプロジェクトなんですが、めちゃくちゃ良いの注目してます。
ジャンルは静かなサイケフォークになるのかな。ベッドルーム向きです。ギターのアルペジオや鍵盤の使い方が効果的で好き。
Fantôme / 宇多田ヒカル(J-POP)
発売日にワクワクしながら車を走らせて買いに行ったんですが、思えばこういう行為自体が久しぶりで楽しかったです。
今作も音の作り込みが素晴らしかったです。特にKOHHとの曲がいいですね。
Karma No Kusari / Kiki Hitomi(DUB,演歌)
何で今まで誰もしなかったんだろう?とすら思う、ドイツ在住の日本人による演歌と8ビットレゲエの融合作品。
演歌もダブも両方好きなのでかなりハマりました。チープで雰囲気抜群のトラックもヤバすぎます。
DIRT II / KOHH(HIP HOP)
めっちゃカッコいい作品で最高です。ハードコアなトラック+強烈なリリックでガツンとヤラレました。
今世界で売れていっている日本語を使うアーティストの中でもKOHHは別格だと思います。
以上です。半分以上日本人って言う、自分でも驚きの選曲でした。