2013年12月14日土曜日

Invisible In Your City / Gang Colours (2013)


昨年リリースのファーストアルバムThe Keychain Collectionで注目していたGang Coloursの2ndアルバムが早くも到着。
前作は、インストがアルバムの約半分、ジェイムスブレイク+ボーズオブカナダ的な室内的ポストダブステップ+静かなピアノ作品でしたが(ジェイムスブレイクの後だったので、正直後追い感も否めなかった)今作では飛躍的な成長を遂げております。
歌を前面に出した結果、その奥のサウンドもより深みを増していて、幾重にもなったレイヤーの隙間から覗く色の変化が美しく響きます。ジャケットはウイリアム・クライン的な大胆なアートワークの上にこのポップな書体っていうのがカッコイイ。年末に、なかなか良い作品を手に入れました。



Channel Pressure / Ford & Lopatin (2011)


何度かこのブログにも登場している、Oneohtrix Point NeverことDaniel Lopatin の別プロジェクトの音源を手に入れました。
今作品のテーマは、音の3D化。映像分野の3D化が進むなか、何故音は3D化しないのか?音の分野は遅れているんじゃないのか?という疑問から作品制作がスタートしたそうです。
(思えばコーネリアスが2001年にPOINTという作品を出して、音響効果と視覚的効果も使い音の3D化を試みたけど、あまりこの3D音楽の分野ってそれ以降伸びてない気がする)
さて、今作ですが、是非ヘッドフォンで聴くいて下さい。
Oneohtrix Point Neverとは全く違う、80年代直球のエレクトロポップを展開していくのですが、結構凄い音が鳴っています。
自分、今iPodの圧縮音源で聴いてますが、それでも物凄い。立体的で遠近法を用いた音の数々が迫り狂ってきます。音が立ちまくり。むしろ迫り狂いすぎて完全に耳が疲れます。笑(サラッとヘッドフォン使わずにBGMとして流してると普通の聴きやすいエレポップなんですがね、、)
あとは、ステージでこれにどんな演出をするかだな。(映像よりも客席含めた立体的な照明デザインがいい気がする)






マイルーム・マイステージ / 泉まくら (2013)


福岡在住MC、泉まくらによる昨年リリースのデビュー作EP、「卒業と、それまでのうとうと」に続く待望のファーストフルアルバム。前作がとてもお気に入りだたので、待望のファーストです。
ジャンルは一応ヒップホップになるのですが、普通の10代の女の子の鼻歌的なラップで、それが逆に新鮮で結構初めて聴いた時は結構衝撃的でした。そして歌詞もとても感触が面白い。
トラックも前作以上にカッコイイ。ジャズ、ダブ、シティポップス(tofubeatsみたいな2013年以降のシティポップス的なシンセ使い)などの要素を巧みに使い構築している。
ヒップホップリスナー以外にもオススメの一枚。日本産の2013年的な音楽だと思う良盤です。まくらちゃん大好き。



2013年12月10日火曜日

Treasure Hunting Vol.2 / V.A (2013)




フランスのアンダーグラウンドレーベルASTRO LABからのリリース。
アンドリュー・ウェザーオールが現在その魅力を押し広げる「ヒプノ・ビート」と呼ぶBPM120の極上のコンピレーション。
サウンドはバレアリック~セカンドサマーオブラヴを通過したディープなシンセの洪水。 煌びやかなシンセを配したディスコトラックやニュースクールなヴァイヴを放つアシッドハウス、ロウハウスともクロスオーバーする程よいテンポで絶妙な「ぬるま湯の湯加減」をキープしたトラックが2枚組23トラックに渡って展開。このサウンドはお洒落です。そしてカッコイイ!



Ghosted Note II / V.A (2012)




Desktop Erroe、PLOT、Talklessなどが所属する大好きなバンコクのレーベル、SO:ON DRY FLOWERがレーベル設立10周年を記念して発売したコンピレーション。全曲新曲。配信限定で発売していたのを最近知り、慌てて購入しました。バンコクのアンダーグラウンドシーンの今を知ることのできるコンピ。
感想としては、もっとタイならではの個性とトゲトゲしさがあっても良かったのでは。しかし、普通に良曲多し。捨て曲ないです。Two Million Thanksとか初めて知るバンドもいて良かったです。
東南アジアの音楽に興味のある方は入門編にもいいかと。以下、良かったアーティストの曲を中心にYOUTUBE貼っていきます。




Two Million Thanksは、Deerhoofみたいな感じのノイズポップバンド




 
PLOTは20代前半の3ピースのポストパンク。ちなみに1STアルバム、めちゃくちゃカッコいいです。大好きなバンド。





DesktopErrorは3年前、タイの音楽を好きななるキッカケになった素晴らしいバンド。タイの伝統音楽を昇華したシューゲイズサウンド。





 
最近再び新鮮な、80's直球ポップサウンド。美メロでセンスよく美しくまとめています。かなり好き。




 
こちらもコンピで初めて知ったエレクトロユニット。サンプリングの音の素材が懐かしい感じで良かった。



ちなみに購入はこちらから。
http://sodf.bandcamp.com/album/ghosted-note-ii