2013年6月26日水曜日

Cuneyt Sepetci & Orchestra Dolapdere / Bahriye Ciftetellisi (2013)


下のPOSTにトルコの80年代サイケを書きましたが、こちらは同じトルコでも2013年の最新型。
ハッキリ言ってめちゃ上手くてカッコイイです。ジャケットもcool!

アーティスト名にもあるDolapdereとは、トルコの首都イスタンブールの近くにある地域の名前。もともとトラキアから移住してきたジプシーたちの住む町だそうで、彼らは街である結婚式、割礼、パレード、パーティーで音楽を演奏しているそうです。(YOUTUBEで色々見れます)
本アーティストCuneyt Sepetci は、Dolapdere出身のクラリネット奏者で、ターキッシュ・ジプシーミュージックに、アルバニア、マケドニア、スペインのフォークソング等も吸収した独自のスタイルをもつ、イスタンブールのミュージシャンの中でもトップレベルに優れた音楽家。
収録されている楽曲は伝統的なジプシーミュージックのレパートリーからですが、なかなか世に出ない貴重な音源ばかりです。
まだ知らぬ、世界の音楽の素晴らしい世界を是非感じて下さい。

Coban Mamos / DERDIYOKLAR IKILISI(2013)



辺境系で謎の音楽を入手。トルコ東部からドイツへ移住し70年代から活躍した2人組、DERDIYOKLAR IKILISI の85年作の初音源化らしいです。
ジャンル的にはトルコポップになるんでしょが、説明するのが非常に難しい独自のサウンド世界を展開。ちなみに曲によってはかなりダンサブル。
調べたところ、シンセドラムを中心に手が足りないので鼻で弾いているというシンセサイザー(笑)、自作したトリプルネックギター、ツィンバロムと言う東欧打楽器を使用しているらしい。
サイケで妖しい天然ヘロヘロサウンド。癖になります。




Jinx / Kammerflimmer Kollektief (2007)




ドイツの音響派JAZZバンド、Kammerflimmer Kollektiefの6枚目の作品。ドイツ南西部、カールスルーエを拠点に活動中。
彼らは精神世界をテーマに作品を制作していて、今アルバムも全編を通して塞ぎ込んだ重たい音世界が展開されるが、不思議と安らぐ音作りでもあって、気がつくと何度も聴いてしまう傑作だと思う。アートワークもカッコイイです。
ジャンル的には即興のフリーJAZZがベースになっていて、そこにスローコア、ポストロック、エレクトロ二カ、オリエンタルな女性ボーカルがごちゃ混ぜになり乗っかり、重たい世界の中にも自由でスピリチュアルな雰囲気が漂う。大傑作オススメの1枚。


2013年6月25日火曜日

The Withdrawing Room / Mary Lattimore (2013)



 ハープ奏者Mary LattimoreによるデビューアルバムThe Withdrawing Room。
これは実験的な音作りでありながらも相当に心地よい音楽です。 思えばハープ奏者の音楽って他に持ってなかったので、そういう意味でも新鮮で良かったです。
非常に繊細に弾かれる優しいハープの調べのバックに電子音が挿入されてくるのですが、これが結構凄いことになています。
最初はとても共感するような心地よいサウンドなのですが、後半になるにつれ、電子音のみ徐々に壊れ、そして崩れさっていきます。その崩れ去る様さえも心地よくも美しい、2013年の名盤の1枚かと思います。音源はLPと配信でのみ販売。






VALENTINO FALL/WINTER 2013-2014

音楽のブログなのに何でファッションショーの映像?と思う方もいるかもしれませんが、ファッションのデザインに対する選曲・曲順が本当に素晴らしいので是非見てみて下さい。
印象派の絵画を思わせるテキスタイル(額縁をイメージする切り替えしなども)に、欧州の少女性的イメージを洋服のデザインに取り入れた今期のバレンティノ。
そこに流れる音楽の力で、洋服を何倍にも素敵に見せています。

以下曲順

1) K&F Thema - Apparat
2) Sacrilege - Yeah Yeah Yeahs
3)The Heart Asks Pleasure First - Michael Nyman
4)Never Let Go - Adriz
5) K&F Thema - Apparat
6)The Heart Asks Pleasure First - Michael Nyman
7)Darkness - Moodorama
8)Asaf Avidan - Different Pulses







Mosquito / Yeah Yeah Yeahs(2013)



Yeah Yeah Yeahs久しぶり、4年ぶりの新譜。ヴァレンティノの秋冬コレクションで音楽が使われていて、それも良かったので購入しました。
音作り的には、僕のYeah Yeah Yeahsのイメージではもっと隙間があって、チープでオルタナやパンク的な感じのイメージだったのですが、今作はゴスペルやヒップホップを導入、音も厚みがあり、丁寧に1曲1曲作ってあり、バンドの進化が感じ取れる印象。あとカレン嬢が相変わらず可愛かった。

特に好きな曲が下に貼ってある曲なのですが、ゴスペルを入れておきながら"Sacrilege"(冒涜)と歌うとこがカッコイイ。
僕の大好きなモデル、Lily Coleを起用した逆時系列的なMVの仕上がりも素晴らしい。
映像監督は、フランスのディレクターズ・チーム、Megaforceによる作品。




2013年6月21日金曜日

A LAST DISCOVERY : THE ESSENTIAL COLLECTION, 1984-2001 / FINIS AFRICAE (2013)





Nuestro Pequeno Mundoというバンドで成功したJuan Alberto Arteche Guelが80年代初頭に組織したスペイン産NEW WAVE~WORLD~ANVINTグループ、Finis Africaeの17年にも及ぶ足跡を捉えた編集盤がリリース。日本初音源化。これ、僕も初めて知ったスペインのバンドですが、相当良いです。これも直観で買った音楽でしたが、もう大正解でした。最高。

16曲収録されてるのですが、音楽性が見事に全曲バラバラ。笑
通して聴くと、結構凄いことになってます。具体的にはアフリカ音楽の影響を受けつつ、具体音、現代音楽、ニューウェイヴ、ダンスグルーヴ、アンビエント、そしてスペインのフォークロア感覚が、実験性を保ちながら独特のポップセンスで展開されていき、飽きることなく一気に最後まで聴けてしまいます。
まだまだ世界には知らないアーティストが多いですね。音楽って、本当に奥深い。




Long Way Down / Tom Odell (2013)


これは"OTHER"な音楽じゃないのですが、良い物は良いので紹介します。
彼はずっとデビューの2年前くらいから注目していたUKのSSW。現在22歳。
初めて知ったのはバーバリープローサムのコレクション音楽として起用されていて、誰だこの曲は?と思い、調べたのがキッカケ。
(ちなみにバーバリーは、「バーバリーアコースティック」と言うレーベルのようなものを作り、コンピCDも発売。主にロンドン在住の20歳前後の無名の若手SSWの支援のようなこともしています)


そして、ついにデビューしたので、早速アルバムを購入。これが本当に素晴らしくて、大感動しました。
トラディッショナルで、力強くて、とにかく曲が美しい。これが22歳の作品かと誰もが驚くと思う。
そしてファッション誌の表紙を飾れそうなくらいに、ルックスがいい。(これとても重要)
英国ではアデルも受賞しブレイクのキッカケになったChritic's Choiceアワードを受賞。今年から来年にかけて、世界的にもブレイクしそうです。要注目。






バーバリープローサム2013秋冬コレクションではデビュー前にもかかわらず、何と本人登場。堂々たる圧巻のパフォーマンスを披露。めちゃくちゃカッコイイ。

2013年6月19日水曜日

Innocence Is Kinky / Jenny Hval(2013)





NYのレコード屋を色々ネットサーフィンしてる時に発見した1枚。
一目見てジャケットのデザインが気に入り、音源はあえて聴かずほぼジャケ買い状態でしたが、買って正解でした。
ノルウェーのSSW、今作で3作目らしいです。
サウンドは各種ギター、ドラム、シンセを用いて、ポストロック、JAZZ、ゴシックなど10年代のアーティストらしい、様々な表情を見せてくれます。
特に僕が気にいったのが、意外に生々しく緊張感のある声と、そして音との融合。かなりカッコイイです。


El Sentido Del Paisaje / Guillermo Rizzotto (2013)


先日タワレコに行ったら、大好きなアルゼンチン・ギタリスト、Guillermo Rizzottoの新譜が発売されていたので、試聴もせずに即買いしてきました!
2012年国内版が発売された前作、Sólo Guitarraは去年の夏、暑い日を中心にヘビーローテーション。(とても涼しいサウンドで、エアーコンディショナーのような役割を果たしてくれます)去年購入の中ではベスト10に入る出来でしたので、相当な期待を持って購入しました。
アルゼンチンの伝統音楽を独自の解釈で静寂の中に表現するのが彼の特徴ですが、今作ではより感覚的、自由な表現が増した印象でした。今年の夏も沢山これから聴きたいと思います。
今作は前作の続編的なコンセプトですので、彼の音楽を知らない人は、前作Sólo Guitarraから購入されるのをお勧めします。






音源は、今作のがネット上に見つからなかったので、前作Sólo Guitarraより掲載。本当に素晴らしい、上質な弾き語りを聴かせてくれます。

Eight Classic Albumsシリーズ(モンド系)






この手の安価なBOXセット的な商品は近年乱発されていますが、ここまできたか、、、と言う、極めつけの商品が登場。
紙ジャケではないものの、何とLPのアルバム8枚分の音源が入って、990円。1000円切ってしまってます。
しかも、ラウンジ、モンド系の帝王、Martin Dennyが登場。
Martin Dennyの音源持っていない音楽ファンは、問答無用に即買いをオススメ。後悔させません。
雑食で、エキゾチックで多国籍、お洒落なJAZZ、モンドサウンド満載です。

さらに、Martin Dennyを購入して気にいった方は、同じくEight Classic Albumsシリーズに写真のArthur Lyman,Les Baxter辺りもリリースされてますので、順を追って購入していただけたらなと思います。
ただ、高くなってもいいから紙ジャケ付きでMartin DennyのBOX発売して欲しいと個人的には願ってる。











2013年6月13日木曜日

札幌コンテンポラリー / 情報デスクVIRTUAL(2012)



あまり詳細は不明なのですが、アメリカ人シンセ作家の作品。(曲名にも多く使われている漢字は適当につけてるっぽい)
80~90年代のAOR~スーパーで流れてそうなBGM~にニューエイジ感がミックス。
そのサウンドに、変な回転数のサンプリングや予想もつかない遮断などが加わり、どこにもない新しい混沌的音世界を作り出している。聴いていると、ギリギリのラインですがとても心地が良くて、最近は中毒のように毎朝聴いてしまっている。
フリーダウンロードですので、下の音源聴いて気になった方は、是非。

http://beerontherug.bandcamp.com/album/-



2013年6月12日水曜日

Où es-tu maintenant ? / ANDRE SOLOMKO(2012)



この1枚は点と線のイベント「SALON VOL.3」でmihoが紹介していて知ったのですが、最初に聴いた時は70年代辺りのAORのリマスターかな?と思ったのですが、なんと、2012年の作品なんですね!
楽器や録音法はアナログにこだわりまくっていて、やっぱり道具が違うと音が全然違います。
そしてメロがめちゃくちゃいい。フュージョン、 AOR 。シティ・ポップ、フリーソウル辺り好きな人には、
もう堪らないサウンドでしょう。傑作の買いの1枚。





2013年6月11日火曜日

STEVEN PORTER

最新のその先にある音楽。と言う意味では、シカゴのJUKEシーンもいい
のですが、やはりエレクトロニカが一番面白いしカッコイイと思います。
STEVEN PORTERは、京都のYUJI KONDO+KASTUNORI SAWAの2人からなる、ビート主体の実験音楽を制作する2人組。低音で尖ったビートに絶妙なグリッチノイズが注入され、とにかくカッコイイ。
音源はリリースされていませんので、SoundCloudからの紹介になります。要注目。


CATACOMBS / The Observatory (2012)



東南アジア音楽シーン、要注目のバンドのご紹介。
日本で買えないのでシンガポールのレーベルから直接取り寄せました。
彼らの名は"The Observatory"。シンガポールが誇る知的芸術家集団である。
つねに人の心の奥底を見つめ、探り続ける彼らの今作のテーマは「狂気」。 
フランスの哲学者Michel Foucaultの『狂気の歴史』や、ドイツ出身アメリカの哲学者HerbertMarcuseの『一次元的人間』といった著書に
着想を得て制作された、暗黒アンビエントロック。梅雨時期にオススメ。







Out of The Furrow (Excerpt) from The Observatory on Vimeo.

2013年6月6日木曜日

LEGACY / RP BOO (2013)


全く新しい音楽ジャンルである「JUKE」から貴重な作品がリリースされました。(JUKEについてはTRAXMANのレビュー参照http://other-music-jp.blogspot.jp/2013/06/da-mind-of-traxman-traxman2012.html
JUKEの全てのアーティストに言えますが、これまでにリリースされた音源が極端に少なく、シカゴの現地以外のシーンでは謎多き人物として語られることが多かった今作の「RP BOO」。ついにベールを脱いた待望のデビューアルバム「Legacy」は、ダンサーへの挑戦状でもあり、最先端の「踊れない」聴く者を挑発するダンスミュージック。これは、新しくてめちゃくちゃカッコイイです。2013年、間違いなく注目の1枚でしょう。




THE BREADWINNERS Dubs Unlimited(2013)


レゲエ博士Steve Barrowの、Blood & Fireで博士の右腕としてレーベル運営に携わっていたBobとDomによるUK新鋭レゲエ・レーベルKing Spinnaからの第2弾リリース。
UKダブ新世代、マルチ奏者であり熟達したエンジニア/プロデューサーでもあるAlan RedfernによるプロジェクトThe Breadwinners。自身で作り上げたスタジオにはアナログ機材が大量に並び、今作では制作に6年を費やし、アナログの質感にこだわりぬいた100曲以上の創り上げたトラックから選りすぐり、本作が完成。夏に最高な、とことん気持ちいいサウンドに仕上がっている。
今作が気に入った方は、去年2012年リリース、Prince Fatty Presents Hollie Cook In Dub/Hollie Cookも是非聴いてもらいたい。(僕の2012年ダブの中でベスト)




2013年6月5日水曜日

Just Like Honey / shota hirama (2013)






レーベルSIGNAL DADAを主宰し、多数の実験的な音響作品を手掛ける他、近年では先鋭的なデザイン・レーベルmAtterから文学作品をリリース、海外アート公演の翻訳家も務めるなど、様々な活動をみせる今注目の新鋭音楽家、平間翔太の最新作。今回は初のビート作品にもなり、フィールドレコーディングされた音とザラついた質感のノイズ、そこに中盤以降冷たいビートが加わり、最先端のベースミュージックを聴かせてくれている。Ametsub、Alva Noto辺りの音響作品が好きな人は気にいると思います。








SUSANA BACA / AFRODIASPORA (2011)



 アフロ・ペルーヴィアン音楽の女王、スサーナ・バカ2011年発表の新作。
 "AFRODIASPORA"というタイトル通り、ラテンアメリカにおけるアフリカをテーマに、キューバ、アルゼンチン、コロンビア、ペルー等から~タンゴ、ファド、フォルクローレなど様々なジャンルの曲を取り上げた作品。 リマ郊外にある黒人労働者の町チョリージョス海岸で生まれ育ち、子供時代にはラジオから流れるキューバ音楽、クンビア、メキシコ音楽、タンゴなどを地元ペルーの音楽と分け隔てなく聴き、ラテンアメリカにおけるアフリカの存在を誇りに感じたという彼女だからこそ生み出せた素晴らしい作品です。


 

2013年6月4日火曜日

Be My Monster Love / David Murray Infinity Quartet (2013)

アメイカのテナー・サックス奏者、デヴィッド・マレイの新譜。エレガンスで格調高く、アカデミックな香り漂う傑作。さすがの風格を感じさせる安定感のある演奏、メイシーグレイのしゃがれた声にも最高にマッチしていてカッコイイ。


overgrown / james blake(2013)



もうすぐ来日公演ですね。ウチのお客様でも何人も行かれる方がいます。
(マイブラの時もそうでしたが、お客様でこんなに行く人が多い美容室って他にそうはないと思うw)
JAMES BLAKEのセカンドですが、本当に素晴らしい出来です。
どんな小さな1音にも大きな意味が感じ取れる精密な計算しつくされたサウンドの作り方はもちろん、彼の声質も大きいのかな。この時代において、圧倒的なオリジナリティを見せてくれています。
今作ではブライアン・イーノも参加。傑作のファーストを凌ぐ大傑作だと思う。2013年の必聴盤。




Thai Pop Spectacular  1960s-1980s




珍品を手に入れたのでご紹介。あまり詳しい事は不明なのですが、60~80年代の謎のタイ産ポップス・コンピ。
タイのこの時代の音楽は、タイに旅行に行った時に結構収集してるのですが、タイの音楽CDはジャケットがアートとしても素敵なのが圧倒的に多い。
こちらももちろん、怪しげな紫の色の使い方といいエスニックな文字のフォントといい、かなりグッド。中身は60年代から80年代のタイのポップスを文字通り集めたもので、ディスコ、ジャズ、ファンク、日本の演歌や歌謡曲等の要素が、現地の音楽に混じり合い、何物にも例えようのないカオスティックな世界観を展開。アメリカの黒人文化に影響を受けた演奏と、タイ語の発音、民族音楽に根付いた独特のメロディ・ラインが混じり合って面白い。


Ambitious Lovers(1984~1991)






仲のいいお客さんのTwitterで紹介されていて、アートリンゼイもこんなことやってたんだと知り、リリースされていたCDをまとめて購入しました。(セカンドのGREEDが一番好きでした)
自身のルーツであるブラジル音楽を取り入れたポストパンクサウンドで、めちゃくちゃカッコイイです。彼の特徴であるノイズは控えめながらもしっかりと主張もしていて、ポップな楽曲に絶妙な不調和音を生み出している。
それより何よりも、アートリンゼイ自身がカッコ良すぎて痺れます。





More Tales From The Orbservatory / The Orb feat. Lee Scratch Perry(2013)


これはめちゃくちゃカッコイイです。レゲエ、ダブ界を超えて愛され続ける生ける伝説リー・スクラッチ・ペリーと今年活動25周年を迎えるアンビエント~ダブ・テクノの重鎮ジ・オーブ。まさに歴史的とも言える奇跡のコラボの第2弾が発表。
今回はオーブ色が若干強くなった印象で、よりディープで深みのある作品に仕上がっている。
本作のマスタリングも前作に続き、音響の匠ポールことステファン・ベトケが担当。
後半の6曲はインストヴァージョンで、ダブステップ好きは悶絶必至の仕上がり。ほんと、かっこいいです!!



FORWARD / The Brand New Heavies(2013)


伝説のレーベル、アシッド・ジャズが設立されて今年で25年。その節目にアシッド・ジャズの代表的アーティストThe Brand New Heaviesが新作のアルバムを発表しました!
サウンドは、90年代のソレと全く同じ。新しさはないけれど、当時のサウンドが好きな人は涙ものと言うか、泣きながら踊り出しそうな内容でしょう。もちろん、今の若い子にも聴いてもらいたいな。
自分は今年の夏のドライブ用に買いました。最高。
しかし、ジャケットがダサい。このせいで買うの結構躊躇った。もっと頑張って欲しい。






MORE LIGHT / PRIMAL SCREAM (2013)


プライマルスクリームの10作目のアルバムがリリースしたので購入した。思えば、リアルタイムで高校1年生の頃にカッコイイなと憧れたロックスターの中の一人がボビーだったけれど、それは今も変わらないし、当時よりもさらに進化しているカッコよさに痺れる。
僕のロックミュージックの定義って、音楽は二の次で、1番大事なのがルックスとファッション、次にアルバムのアートワーク。その次にようやくサウンドが来る。
ロックやパンクに関しては、どんなに音楽が良くても、例えばルックスがイケてなかったり髪型やファッションがダサかったり、体形が太っていたりしたら、激しい拒否反応が出て音源を聴く気にもならない。これは、中学生の頃からずっとそう。あとロックミュージシャンは、痩せてれば痩せてる程カッコイイ。ボビーは超スリムだから、そんなところも好きだったりする。



Silence Yourself / Savages(2013)


ロンドンの女の子4人組のポストパンクバンドのデビューアルバム。
(曲によってはハードコアに近いのもあり)パティ・スミスよろしく
詩の朗読から演奏をはじめたり、CDのアートワークだったり、何より
女の子のヴィジュアルが最高にカッコイイです。
N.YのDVA DAMASといい、今年は女の子のポストパンクが熱い。
フジロックの来日も、とても楽しみです。
下の映像を是非見てみて下さい。ほんと、カッコイイです!






2013年6月3日月曜日

hd / Atom TM (2013)




セニョール・ココナッツ、アトム・ハートなどの様々な名義や、バーント・フリード マン、細野晴臣らをはじめたくさんのアーティストとのコラボも行ってきたドイ ツ人電子音楽家 Uwe Schmidtが、Atom TM名義の新譜をリリース。
1曲、1曲が非常に丁寧に作られている印象で、実験的ではあるけれど非常に聴きやすいエレクトロニックサウンドに仕上がっている。


new age of earth / ashra (1976)




昨日書いた、7FOのFATEと一緒に購入(アンビエント欄参照)しました。
テクノミュージックの元祖を作ったとも言えるドイツ・ベルリンの音楽家、マニュエル・エッチング1976年作作品。
とにかく美しいサウンドである。メロディー、音色、音響などサウンドの全ての要素が美しさのために存在しているかのような美しさ。
地球上の空気がそして水が輝きながら空間を流麗に流れている風景画のようなサウンドで、聴いていると様々な映像が見えてくる音楽。








Woman / Rhye(2013)

デンマーク出身のプロデューサーのロビン・ハンニバルと、カナダ出身のシンガー、マイク・ミロシュによるユニット「Rhye(ライ)」。Sadeがとにかく大好きだった自分には、もうストライクど真ん中で、同時期にデビューし購入したinc.と並んで(むしろinc.以上の)早くも相当な愛聴盤になっておりiTuneの再生回数も50回を越えております。
とにかくまず聴いて欲しいのはその歌声なのですが、信じがたいことにこれは男性であるマイク・ミロシュによるもの。曲調はいわゆるネオソウル的で、非常にハイセンスで現代的なソウル。そしてトラックといい完成度が極めて高い。デビュー作とは、とても思えない完成度。
顔が見えないように照明を落として行うライブ映像もカッコイイです。
inc.と言いRhyeと言い、ゲイミュージックって、本当にアンニュイで素敵です。






If I stay here, I’ll be alone / Simon12345 & The Lazer twins(2013)



ドイツのConstantin Menze、Henrik Jacobsen主宰のレーベル”Doumen”から登場。デンマークの実験的バンドSimon12345 & The Lazer Twinsのデビューアルバム。
今の時代の様々な音楽、そして最先端の(+その先の)クラブのベースミュージックを通過し、刺激的でオリジナルなサウンドを展開。
前半はバンドスタイルの作品、後半は今話題のSerph の別名義でより実験的でダンス・ミュージックに特化したReliq がこの名義では初となるリミックスを披露。これが本当に素晴らしくカッコイイ。アルバムを買った方は、7曲目(Damascus Relir Remix)を是非聴いて下さい。最後まで展開がカッコイイです。



Cold Spring Fault Less Youth. / Mount Kimbie(2013)



ポスト・ダブステップシーンからスタートしたMount Kimbie待望のセカンドアルバムは、まさに至上の作品で、もう何も言う事がないくらいにカッコイイ。なんとあのロンドンの天才SSW、King Kruleもフィーチャーされている。クラブ系では早くも今年ベスト候補かもしれません。ジャケットもお洒落だね。本当、カッコイイ1枚だよ。是非聴いてみて下さい。





Zayna Jumma / Group Doueh(2013)

1980年代から西サハラで活動するギタリスト、Douehを中心としたギターバンドの天然のド・サイケすぎる1枚。ディスティネーションのかかったヨレヨレのギターに、アラビア語が炸裂し、サハラ砂漠周辺の伝統音楽がゴチャマゼになった、世界中どこ探しても無い異様なスタイル。ちなみに今回リリースする前にもずっと前から、モロッコとヨーロッパから多数のリリースオファーが来ていたそうですが、全て蹴っていたそうです。ホントかどうか不明ですが、とにかくカッコイイです。




Thick Pigeon - Miranda dali (1991)

80年代初期の作品の再発版。
大好きなブランドのコレクションでこの音楽が使われていて、耳から離れなくなり、調べて探して購入。
ミニマルで現代音楽的アプローチなのにポップで、永遠繰り返し聴けそうな曲。
ジャンルはよくわからないので、とりあえず時代的にNEW WAVEに分類しておきました。


Dedication / ZOMBY(2011)

ここは音楽のブログなのでファッションの話になるのでサラッと書きますが、あのスケシンのブランドC.Eの2013春夏コレクション、UKのダブステップミュージシャン、Zombyが楽曲提供&自らモデルとなって登場してましたね!Zomby自身もIDマガジンに寄稿するなど熱心なファッションフリークとして知られていますが、いやあ、カッコよかったです。
コレクションは、ランウェイを用意したのにもかかわらず、映像のみという前代未聞の発表でしたが、らしいと言うか、カッコよかったです。ダブステップとストリートファッションの相性は抜群です。




C.E SS 2013 from c.e on Vimeo.

Mothertongue Nico Muhly (2008)

発売当初結構話題になっていて欲しかったのですが、前作のアルバムから先に買ってしまいずっと買い忘れていたのですが、 最近とあるレコード屋に行ったら、今だにラックに平置きで置いてあって、それで思い出して買いました。笑
ニコ・ミュリーは1981年生まれのコンポーザー/ピアニスト/アレンジャー/コンダクターで、まずはコロムビア大学でイギリス文学を学び、その後ジュリアード音楽院を卒業。フィリップ・グラスを始め、ビョークやボニー"ビリー”プライスのアルバムにも参加。2006年にヴァルゲイル・シグルズソン主宰のレーベル、ベッドルーム・コミュニティからデビュー・アルバム『Speaks Volumes』をリリース。
そして2008年に発表したセカンド・アルバムがこの『Mothertongue』なのです。 ささやきが集まって奏でられる一曲目から、中性的な声のヘルギの不思議な魅力を経て、言葉をひとつひとずつ歌い、最後にそれをつないで仕上げていく終盤の曲まで、全編変化に富んでいて展開も素晴らしいです。

 

PiRATE! / XRAY X POP(2013)

B級ホラー映画の変なサントラやよくわからない音楽をリリースする、カルト・レーベルFinders Keepersから登場。
フランスのNEW WAVEバンドX-Ray Popが、85年に100本限定でリリースした激レア・カセット音源が遂にCD化。
強烈な世界観が繰り広げられたポップでアヴァンギャルドでガーリーなサウンドで、かなりカッコイイです。

An Electric Storm / WHITE NOISE (2007)

1969年発表作品のリマスター盤。これ、ド・サイケでなかなか変で面白いです。 当時の完全手作業の実験的テープコラージュや、作られたばかりのシンセを使い、 わけのわからない音が沢山入っていて聴いてて楽しい。なのに、ポップなのがいいです。

 

Luxury Problems / Andy Stott (2012)

UKはマンチェスターのダブステップアーティスト、プロデューサー、Andy Stottの最新作。
ダークでサイケデリックな音響空間、オペラに教養を受けた女性歌手Alison Skidmoreのヴォーカルも交えながら前衛的でダークなダブ・サウンドを作り出している。めちゃ、かっこいい!


BANGS & WORKS VOL.1&2(2011)



シカゴ・リアルゲットー、現地の生のJUKEサウンドを収めたコンピ―レーションアルバム。現在VOL.2まで発売中。CDで聴けるのは、殆どリリースされておらず存在しないので、貴重な資料的音源でもある。



Da Mind Of Traxman / Traxman(2012)

今、シカゴのゲットー地区のストリート発祥による、新しい音楽ジャンルが注目だと思います。黒人による、ストリートでダンスするために、チープな機材とチープな
音でストリートで流すのみの目的で作られ、鳴らされている音楽。より高度でスピード感のあるステップを踏むべくダンサーの要求に答えるために発展していった音楽
とも言われています。ダブステップの進化系とも捉えられるそのサウンドは、音楽のジャンルの生まれる初期の危険な匂いが漂いかなりヤバイです。ジャンルの名前は、
JUKE、FOOTWORKなどと呼ばれています。黒人がネットも何もないスラムのストリートで勝手に、しかも何年も密かに意味不明に速くて足ばかり動かすダンスの音楽を生み出していていた現状を思うと、宇宙すら感じます。この時代に、ストリート初の音楽が出てくるのも面白
い。今はこのシカゴ発の謎の音楽はイギリスをはじめ世界中に飛び火しはじめていて、サウンドクラウドで聴くことができます。
CDの音源はまだ殆どこのジャンルではリリースされていないのですが、こちらはそのJUKEシーンの代表的アーティスト、Traxmanのデビューアルバム。
JUKE・FOOTWORKの解説動画と共に(ダンス滅茶苦茶カッコイイです、痺れます)、お楽しみ下さい。



Tangofied / Torben Westergaard&Diego Schissi

去年(2012年)の夏くらいからアルゼルチンの音楽を好きで結構聴いていて、これは最近新たに手にいれたアルゼルチンもので良かった1枚。
デンマーク・ジャズ界のベテラン・ベーシスト、トーベン・ヴェスタゴーと、アルゼンチン・タンゴ新世代の俊英ピアニスト、ディエゴ・スキッシが出会い作り上げた作品。メランコリックな北欧テイストとアルゼンチン・タンゴ独特の緊張感ある演奏がドラマチックに展開された、聴き応えのある作品。


Blood / This Mortal Coil(1991)

This Mortal Coilはバンド名ではなくて、耽美系ニューウェイヴな世界を追求する4ADの初期黄金期を形成したバンド、
デッド・カン・ダンス、コクトー・ツインズ、カラーボックスなどのアーティストが集結した、言わばコンピレーションアルバムなのですが、これはその3作目。
購入したのが2013年1月なのですが、毎月沢山の音楽を手に入れている中、これだけは半年たった今だに通して聴きます。そして感動しています。
少々、90年の音なので古い部分も楽曲によってはあるけれど、もう、通して聴くと、驚くほど、ロマンティック。
そして、驚くほど完成度が高い。名盤中の名盤でしょう。3枚ともマスト。

2013年6月2日日曜日

Personality / Scuba (2012)

レーベルHOTFLUSHを主宰し、MOUNT KIMBIEやSEPALCURE等の才能をいち早く世に送り出し、 ジャンルの壁を超える活動を展開し続けるDJ/ プロデューサー、SCUBAの最新作。ダブステップとテクノを融合させたよなダンスフロア向けのアッパーな楽曲が多くカッコイイ。


Quiet / Sheila Chandra(1984)

インド人女性アーティスト、Sheila Chandraの1984年作品。今作では声の多重録音をメインに、自らの声を楽器のように使用したアカペラの楽曲、インドの伝統的楽器を使用したミニマルな楽曲など、Quiet1~10を収録。





Narrow / Soap&Skin(2012)

オーストリア出身奇才女性シンガーソングライター、ソープ&スキンの8曲入り、2枚目となるミニ・アルバム。
弱冠19才で発表した2009年のデビューアルバム『ラヴチューン・フォー・ヴァキューム』はピアノ弾き語りに現代音楽、アンビエントを混ぜ合わせた独自の音楽世界を展開。21歳の今作では父の死をキッカケに制作されたそうで、より感情的、そしてエモーショナルな作品に仕上がっている。五感に響くサウンドと声は圧巻。




http://soapandskin.com/

Replica / Oneohtrix Point Never(2011)

ドローン、ミニマル、アンビエントなどのエレクトロニクス・ミュージックながら、非常に丁寧でストーリーのある美しい楽曲。
MVも含めて抜群のセンスで光り輝いている。


Dolmen Music / Meredith Monk(2007)

N.Yのヴォイス・パフォーマーであり、ミニマル・ミュージックの作曲家。音楽以外にも舞台美術、映像、舞踏・ダンス・ポエトリーリーディングなどを含めた、トータル・アートの現代美術家。ループするアカペラ主体の、ミニマルで呪術的楽曲を展開し、ハマる人にとってはかなり中毒性が高い1枚。


Previsao Do Tempo / Marcos Valle(2013)

60年代以降のブラジル音楽を世界に広め、ブラジルが世界に誇る天才アーティスト、マルコス・ヴァーリの当時のアルバム4枚が今年再発されたので、まとめて手に入れました。
60年代のボサ・ノヴァに端を発し、70年代にはサイケ/プログレ/ソフト・ロック路線へと華麗に転進。そして80年代には、アーバン・メロウ路線の好作を残したことでも知られるマルコス・ヴァーリ。
まさに天才としか言えないソングライティング力で特にこのアルバムは(基本、他も全部ですが)全曲捨て曲なしの大名盤。


No Beginning No End / José James(2013)

 José Jamesが、なんとジャズの老舗名門レーベルのBlue Noteに移籍してのニュー・アルバムをリリース。同じくBlue NoteのピアニストRobert Glasperや、実力派ベーシストのPino Palladino、シンガーのHindi Zahra、Emily Kingなど多彩なゲスト陣を迎え、ジャズを軸としながらも、ソウル、フォーク、ヒップ・ホップまで、様々な要素を溶け込ませたクールなサウンドが詰め込まれた文句なしにカッコイイ1枚。



Hope You Smile / Ikkubaru(2013)

Ikkubaruは80年代の日本のファンクやソウルといったポップスに影響を受け、インドネシアで結成された6人組のバンド。点と線の店内イベント“SALON”で知り、一発で大ファンになりました。特筆すべき新しさはないものの、日常に溶け込むメロウネス、日本人ではないからこその、微妙な発音のイントネーション。カッコイイです。楽曲は全てフリーダウンロード可能。





The Man Who Died In His Boat / Grouper(2013)

ポーランドを拠点に活動を続ける女性アーティストLiz HarrisによるプロジェクトGrouperの新作。 サウンドの基本はアコースティックギターのみ。このギターの多重録音と、声も楽器の一部のように使いドローンでアシッドなサウンドを聴かせてくれる。 明るいサウンドではないけれど、個人的に春に聴くのにピッタリな1枚だと思う。

Die Sunrise Tapes / Grauzone (1998)

音源のCDリリースは1998年ですが、活動は1980~82年に行っていたスイスのNEW WAVEバンド。 知ったのは、大好きなコムデギャルソンオムプリュスの2013-14秋冬パリコレクションの音楽でした。 パンキッシュなサウンドに凶暴なシンセが重なってカッコイイ。プリュスのコレクション、他の音楽もカッコよかったので知りたいのですが、調べてもわからず。 下に貼っておくので、わかる人いたら是非教えて下さい。



 



If You Leave / Daughter(2013)

2010年にヴォーカルのエレナ・トンラを中心にロンドンで結成した3ピース・ロックバンドのデビュー作。レーベルは4AD。 メランコリックで暗い世界観だけど、ボーカルが女の子で透明感のある声なので案外軽やかに聴ける。このMVも結構好きです。

The Next Day / David Bowie(2013)

ボウイの新譜は70年代を彷彿とさせるどこまでもモダンなロックサウンドで、もう本当に痺れたと言うか、カッコよかったです。 ジャケットのデザインもカッコイイ。自分も年をとってもスタイルを持ち続けてカッコよく生きたいと思う。

Bon Iver / Bon Iver(2011)

フォークミュージックを基調にしながらも、非常に繊細で現代的にアップデートした作品。 エモーショナルなファルセット・ヴォイスもいいですね。買ったのは春だけれど、冬に聴きたいアルバムです。

Y. / Bebe(2009)

1978年スペイン、バレンシア生まれのシンガー・ソングライター、Bebe。 このCDはいいですよ。点と線でも天気の良い日によく流していました。幼さが残る声と、巻き舌で歌う大人びたボーカルが交差して不思議な雰囲気を醸し出しています。 映像もスペインならではと言うか、このセンス、日本ではまずないでしょう。スペイン独特の世界観でカッコイイです。

Statements /Batagraf+Jon Balke(2005)

西アフリカ、キューバ、アラブの伝統音楽にインスピレーションをうけ、言葉とリズムの新たな探求を試みるピアニストJon Balke とノルウェーのパーカッション集団Batagraf による作品。Batagrafによるパーカッションとポエトリーリーディング、その間をJon Balkeのピアノ(キーボード)が駆け抜ける刺激的な作品。


 

Amok / Atoms For Peace(2013)

Atoms For Peace待望のアルバム。特にコメントすることもないのですが、本当に予想通りと言うか、カッコよかったです。 やっぱりトム・ヨークは天才だと言わざるを得ないです。11月のライブもチケット取れたので楽しみです。 PVもいいですね。ダンスもファッションもヘアスタイルも全部カッコイイ。

MATMOS - MARRIAGE OF TRUE MINDS(2013)

サンフランシスコのゲイのユニットの新譜。ダウンテンポをベースに、あらゆるシーンからフィールド録音された多数の生活音やう めき声までもが散りばめられた、美しくも謎のトライバル・ポップサウンドを展開。 BJORKのライブでは長年サポートも務め、リアルタイムで変な自作の楽器などを使い演奏をしている。(Bjorkのライブ映像で見れます) それにしてもこの天才的なセンス、同じサンプリングとしてはMatthew Herbertを越えてるんじゃないでしょうか?

inc.-NO WORLD(2013)

自分的に2013年はエレクトロが今は1番面白いと最近は感じていて、そんな時に出てきたのが彼ら。 ロサンゼルスのユニットのデビューアルバム。硬くミニマルでモード感漂うエレクトロサウンドにR&Bをミックスした、 今までなかった新しいスタイルの音楽。 ファッションとヘアスタイルもカッコイイし、ゲイにしか出せないセクシーな世界観もモード感溢れていて素晴らしい。 早くも、今年のベストになりそうな予感。

Dva Damas -Nightshade(2013)

ロサンゼルスを拠点にするアートパンク・ガールズバンドDva Damasのデビューフルアルバム。 映画音楽、インダストリアル、ダブ、ロカビリーを融合させたようなクールなNO WAVEサウンド。 UKミニマル・テクノのレーベルDownwardsのよりリリース。 ファッションといいサウンドといい、全てがクールでカッコイイ。

Föllakzoid – 'II' (2013)

チリのサンティアゴで活動する若手バンドの2作目。 メンバーは映像作家、グラフィックデザイナーなど地元チリのクリエイティブシーンで活動する4人で結成。Neu!やCan辺りを彷彿とさせるジャーマン・サイケロック。

Isengrind / Twinsistermoon / Natural Snow Buildings(2013)

ディスク1にはMehdi Amezianeのソロ名義TwinSisterMoonとSolange Gularteのソロ名義Isengrindの楽曲が収録され、ディスク2に彼らのこれボレーションNatural Snow Buildingsの楽曲が収録されているトリプル・スプリットアルバム。 Isengrind のヒプノティックなアンビエントドローン、TwinSisterMoonのデリケートなアシッドフォーク、そしてNatural Snow Buildingsではその2人の世界観が見事な科学反応を起こした壮大なスケールの密教系アヴァンロック〜ドローンが展開されている。

SECRETS / Gil Scott-Heron and Brian Jackson (1978)

新譜中心のこのブログですが、たまには古い作品も。 こちらは、先日の同時代音楽講座のテーマ「カッコイイ音楽」の中の1曲として発表したもの。 この時代のレアグルーヴ、そしてフリーソウルは実はとても大好きで沢山持っているのですが、 何から書いたらいいのかわからないので、とりあえずこの1曲です。 SECRETは彼のキャリアの中では地味で目立たない作品なのですが、この1曲が本当にカッコよくて素晴らしくて、 この一曲がどうしてもCDの音質で聴きたいがために、たしか2005年辺りの当時廃盤で高額だったにもかかわらず、頑張って買いました。 (その後復刻されて安く手に入るようになりましたけれどw) その後の時代のアシッドジャズに通じるクールな1曲です。 ポエトリー・リーディングを行い詩人でもありGil Scott-Heron。 声がカッコイイ、髪型とファッションがカッコイイ、サウンドがカッコイイ、僕のなかで「男らしさ」のカッコよさでは、Gil Scott-Heronの右に出る男はいません。

Desktop Error Ticket to home(2009)




東南アジアののインディーズ音楽のシーンは、3年前に初めてタイに旅行に行って現地のCDを買ってからと言うものの(タイのCDはすでに100枚近く所有) すっかりハマってしまっていて、その魅力的な音楽についてもこのブログで紹介していきたいと思う。 日本では買えないCDばかりなので、このブログをキッカケに少しでもアジアの音楽シーンに注目する人が出てきてくれて、是非日本にも呼んで欲しいなと思う。
中でもDesktop Errorはタイのバンドの中でも一番好きだ。タイの伝統楽器に、シューゲイザー、ポストロックの要素を加えたサウンドは、ポップでオリジナリティが溢れていて大好きだ。


Ethnic Minority Music Of Southern China(2013)

フランス出身で、アジア諸国の現地の伝統音楽を録音しているKink Gong。 今までも、スリランカ、ジャワ、チベット、アルジェリア、ギリシャ、プエルトリコ、ブルガリア、カザフスタン共和国など様々な秘境を巡り、現地の音楽を録音し発表。 今回の新作では、中国南部に地域を絞り、現地に鳴らされ歌われている秘境歌を多数収録。とても面白い作品に仕上がっている。

KING KRULE(2010)

1994年ロンドン生まれの天才SSW、King Krule。
自らの曲作りを始め、自身の楽曲を歌い始めたのは8歳のときという早熟で、驚くべきセンスの持ち主。
いかにもイギリス人という容姿にお洒落なファション、哀愁と悲しみを感じさせる歌声。
チェット・ベイカー、イアン・デューリー、ジョー・ストライマーに影響を受けたというのだからその渋さも頷ける。
現在、5曲入りEPのみリリース。この曲は、16歳の時には発表したというのだから、まさに恐るべき子供である。将来が楽しみだ。




FATE/7FO(2013)

大阪在住、宅録ローファイ箱庭音楽家、7FOのデビュー作品。 アンビエント、ニューエイジ、民族音楽、ドローン、電子音楽を通り過ぎ、かなたに見える辺境へ向かう旅の途中に、 ひなびた温泉宿でうたた寝、夢の中で聴いたような不思議で懐かしい小宇宙音楽。 オブスキュアでヒプノティックなその世界観は、時に誰かの精神を無自覚に解放し、 スピリチュアルな波動から、謎の電波、動物の脳内風景までをニュートラルに送り込む麻薬のような中毒性を持ったアルバム。

MALA IN CUBA(2012)

ダブステップシーンのアーティストMALAとキューバの音楽家たちが紡ぎ上げた奇跡的なサウンド。
キューバの女性ヴォーカリストのDanay Suarezや伝説的パーカッション奏者のChanguitom、天才ピアニストRoberto Fonsecaら、才能溢れる現地ミュージシャンやヴォーカリストとセッションを敢行。
ダブステップとキューバJAZZの、甘く危険な融合。