2014年1月31日金曜日
Tumult In Clouds / Ela Orleans (2013)
ポーランド出身、グラスゴー在住の女性マルチインストゥルメンタリストEla Orleans。
300枚限定生産でリリースされた貴重な今作は全19曲に及ぶ2枚組の超大作となっております。
本作は文学作品からインスピレーションを受けた作品とされ、歌詞においてはW. B. Yeats, Emily Dickinson, Alestair Crowley, Lord Byron, Thomas Hardy, Arthur Rimbaud, Jacques Derrida, Tennessee Williamsなどの詩が引用されています。
全編通じて、グラム、退廃的なキャバレーポップを漂わせ、そこに持ち前のヴァイオリンや、独特なシンセ・エレクトロニクス、終盤ではパンク、60'sサイケガレージロックまでが彩りを加える、芸術的大作。
録音の音質もアナログでザラついていて、曲の退廃的な雰囲気にマッチしていてとても良かったです。
2014年1月28日火曜日
Rick Owens 2014-15 F/W COLLECTION. music by RP BOO
シカゴゲットー発祥の音楽、JUKEの波がファッション界にも押し寄せています。
サウンドは、昨年末の来日も記憶に新しいRP BOOが担当。
Rickのファッションに合わせて聴くJUKEサウンド、かっこよすぎでしょう。
サウンドは、昨年末の来日も記憶に新しいRP BOOが担当。
Rickのファッションに合わせて聴くJUKEサウンド、かっこよすぎでしょう。
Daft Punk, Pharrell Williams & Stevie Wonder - Get Lucky performance at The Grammy's 2014
昨日のグラミーので披露された、Daft Punk, Pharrell Williams & Stevie Wonderによるコラボレーションのステージが素晴らしい。大人の音楽ってカッコイイね。
2014年1月24日金曜日
Bochum Welt / Good Programs (To Be Coloured In Yellow) (2013)
UKはレッドラスのAphex Twinが主宰する『Rephlex』レーベルより、90年代から活動を続けるイタリア人アーティストBochum Weltの最新作。
懐かしい音色のアナログ・シンセをメインに、レトロなエレクトロ・ファンク、ソロ・ピアノ、メランコリックななアンビエント、相変わらず可愛らしい音色は健在で、よりエモーショナルでノスタルジックに進化を遂げたエレクトロニカ作品。
2014年1月16日木曜日
L.I.E.S. Presents Music For Shut-Ins / L.I.E.S. (2014)
最近では昨年作品がリリースされたRON MORELLIなどを筆頭に、アンダーグラウンドなダンスミュージックの新たなキーワードとしてここ数年世界的に注目されているロウハウス・ムーブメントの中核であり、
インダストリアル、シカゴ/アシッド、エレクトロ等のリヴァイヴァルの火付け役でもあるL.I.E.S.。
一部を除けば前作に続き今作でも収録曲のほとんどが詳細が明かされないL.I.E.S.所属のアーティスト達によるヴァイナルオンリーなトラック、未発表、そしてこのCDコンピへのエクスクルーシヴ音源。
荒く歪んだサンプリング、解像度の低いリム、それら擦り切れたカセットテープのような音色から繰り出される中毒性の高いサウンドは、かつてシカゴで自然発生したDIYなウェアハウスパーティーのヴァイヴスをそのままに伝えてくれるクールな作品。めっちゃカッコよかったです。
Jetlag / Milosh (2013)
そしてもう1作品がこちら。こちらはMilosh名義では5年ぶりの作品となる“Jetlag”。
リリースはRhyeのWomenの後ということなのですが、Womenのジャケットの雰囲気に似ていて、サウンド面もWomenの流れをくんでいました。
ただRhyeと違うのはエレクトリックで繊細な肌触りのサウンドとクールな空気感に包まれた、ミニマル・メロウ・エレクトロニカ・ソウルだということ。
エレクトロ二かになっても彼独特の声が効いていて、非常にクールな仕上がり。
ちなみに今作では結婚したばかりの、妻であり女優のAlexa Nikolasとの共作でもあり、PVにも彼女が出演しています。お熱い様子が、PVからも伝わってきます笑
new territory / Milosh Pfisterer (2009)
去年リリースされて購入した作品を振り返っていた時、やっぱり新譜部門の中では自分的にはRhyeが1番良くて、関連作品を探ろうと思いRhyeのシンガーであるMichael Miloshのソロプロジェクト作品を2作品購入してみました。
まずこちらは、2009年にBand campでデジタルアルバムとしてリリースされたMilosh Pfisterer名義のnew territoryという作品。
全5曲で、1曲目の生ピアノ主体の曲~4曲目のシンセが少し入るCannot Love Youの多幸感溢れる曲までの流れが素晴らしい。最後の5曲目も良いですね。コンパクトかつ濃密な良作でした。
A MAN YOU ANT / ANDRE BRATTENBE (2013)
人気絶好調のPrins Thomasが主宰するFull Puppレーベルから、ノルウェイはオスロ出身の脅威のニューカマーAndre Brattenによる初のアルバムがリリース。
バレアリックやニュー・ディスコの手法をさらに高い次元にまで持っていったサウンド・テクニックで、非常に豊かな音楽性を表現した力作。バレアリック好きは絶対チェックの1枚となっております。
脳に響く丁度良い湯加減のビートが心地よくて、こういうサウンドなら自分は1日中でも聴いていられます。
2014年1月15日水曜日
Noctuary / The Holydrug Couple (2013)
昨年当ブログでも紹介したFöllakzoidに続く、チリ産の良質サイケデリックバンドを発見したので買いました。ジャケットのアートワークもカッコイイ。
こちらはデュオ編成が肩書きのバンドで、アルバムは10曲。レコーディングは全て2人で行ったそうです。このポップすぎないもっさりとした感じがCANなどにも通じる70年代的サウンドでもあり、けだるいボーカルもいい感じです。チリの音楽シーンは他にも色々な世に知られていないアーティストがいるので、今後も探っていきたいと思っています。
Tales From The Grand Bazaar / BOMBAY DUB ORCHESTRA (2013)
ボリウッド・オーケストラとエレクトロニカを混ぜ合わせエキゾチックなチルアウト・サウンドを描いてきたUKの2人組ユニットによる3rdアルバム。
楽曲はジャケットの雰囲気そのままで、インド音楽をゆるやかに現代にアップデート。
インド伝統音楽を核にトルコ伝統楽器の音色も散りばめて、ゆったりと美しいサウンドスケープを生み出しています。煌びやかな古典楽器の音色と、インド伝統音楽の女性歌唱が、壮大なエレクトロニカのなかで深く交錯していく美しきチルアウト作品。これは気持ちいいです!
7 DAYS FUNK / 7 DAYS FUNK (2013)
なんとスヌープ・ドッグとディム・ファンクがコラボしちゃうという、西海岸最強のヒップホップ作品が昨年末に発売。当然のようにめちゃくちゃカッコよかったです。
全曲、スヌープをイメージした書いた曲らしく、ファンクネスに溢れたトラックにスヌープのメロディックなラップと歌のコンビネーション!単発とは言わずに、今後共続けて欲しい。
Live Today / DERRICK HODGE (2013)
ロバート・グラスパー・エクスペリメントのメンバーとして活躍し、マックスウェルの音楽監督や、コモン、モス・デフ、ジル・スコット、シャーデー、テレンス・ブランチャードとの共演やレコーディングに参加するなど、ジャズからヒップホップ/R&Bまで現代ブラック・ミュージック・シーンのサウンドを支えてきたベーシスト/プロデューサー、デリック・ホッジの初となるリーダー作がブルーノートよりリリース。
グラスパーのアルバムの場合はほとんどの曲でボーカルを入れ独自の世界観を作り出しているのに比べ、このアルバムではフィーチャリングしているボーカル曲は1曲のみ。
よってグラスパーの作品の雰囲気は殆どなく(ヒップホップ臭も薄い)ベーシストらしいこちらも独特の雰囲気を持ったJAZZが続きます。個人的にアルバム後半のゴスペル調の展開が好きかな。
グラスパー程のインパクトはないけれど(好みの問題だけど)良曲揃いの素敵な作品でした。
COCHIN MOON / 細野晴臣 & 横尾忠則 (1978)
横尾忠則美術館のお土産のCDで、めちゃくちゃ良くて今年の新年によく聴いていました。
横尾忠則氏と言えばYMOのメンバーになる予定だったというのは有名な話ですが、そのお二方がインドを訪れた時の衝撃を帰国後そのままサウンドとして作り上げた作品。
ジャケットもヤバいですね。カッコイイ。
神話、宗教、祭祀、、インドに宿る様々な精神世界をそのままパッケージしたようなヤバイ作品でもあり、耳が痒くなる高音で始まる1曲目MALABAR HOTELが特に印象的なアンビエント~トランス~エレクトロニクスサウンド。
2014年1月9日木曜日
The Space Lady's Greatest Hits / The Space Lady (2014)
皆様、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。音楽は相変わらず沢山買っていたのですが、年末年始の忙しさにやられて全く更新できずにいました。
今年は更新頻度が少し下がりそうですが、気ままに更新していきたいと思いますので宜しくお願いします。
今年は更新頻度が少し下がりそうですが、気ままに更新していきたいと思いますので宜しくお願いします。
さて、新年1作目の作品はこの方、The Space Lady。
1970年代の後半からサンフランシスコの路上で音楽活動を始動させたエレクトロニックストリートミュージシャンであり、その後1990年代までカシオのキーボードとヘンテコな羽根付きヘルメットという出で立ちで平和を訴える路上パフォーマンス活動を継続。
しかし両親の面倒を見るためにと1999年から無期限活動休止状態に。
音源は度々、アンダーグラウンドやアウトサイダー系のコンピに1曲収録されたりはしていたが、フルアルバムは今作が初。
こういうチープなシンセサウンドは再評価されて大分経ちましたが、今年はさらにこの流れが続きそうな感じがしています。どことなくシルバーアップルズや初期のSteleolab的な印象を放つ声とサウンドがとてもいい感じです。
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